6月9日、キャリアデザインセミナーの一環として米沢市内でボランティア活動に参加いたしました。内容は、福島第一原発事故に対して自発的に避難措置をとっている方に対するバザーです。
基本的にリーディングプログラムの学生は初めてのボランティア活動でしたが、持ち前のコミュニケーション能力を発揮して活動に勤しんでおり、避難者の方々の笑顔と感謝の言葉が印象的でした。
終了後の写真 フレックス大学院HPより拝借
その反面、私にとってはボランティアの持つ問題点を実感した経験でもありました。
たとえば、現地には物資が溢れておりましたが、その仕分けと避難者への分配が厳密に滞りなく行われているのか疑問を感じました。物資は個々人の寄付で提供されたものでしたので、我々にはその物資を避難者へきちんと送り届ける義務があるように思います。また、購入者が本当に避難者なのかということについても確証はなく、その点でも責任を果たせていないように感じました。特に先日東日本大震災後のボランティア活動で責任者が支援金を私的流用した事件が報道されたばかりでしたので、いろいろと考えさせられました。
私は、ボランティアの対象者を登録制にし、寄付する人間に対してどのような人々に提供するのか示すべきと思います。こうすることで、避難者の要望を吸い上げやすいうえ、一種のコミュニティとして活用できると考えるからです。そして、その経験を行政なりなんなりに還元して、より良いボランティアの形態を模索・テンプレート化すべきと思います。
とここまで書きましたが、やっている側に責任がないことはボランティアの本質であることも理解できるので、それぞれがそれぞれの善意に従って動けばそれでいいのかもしれません。何はともあれ貴重な社会勉強となりました。
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