6月25日、第二回「ショートプレゼンテーション」が開かれました。お題はこちら。
http://www.chem-station.com/blog/2011/09/post-288.html#more
Gross,
L. et al. Science 2009, 325, 5944. DOI: 10.1126/science.1176210
Gross,
L. et al.Nature Chem. 2010, 2, 821. DOI: 10.1038/NCHEM.765
Gross, L. Nature Chem. 2011, 3, 273. DOI: 10.1038/NCHEM.1008
Gross, L. Nature Chem. 2011, 3, 273. DOI: 10.1038/NCHEM.1008
一酸化炭素分子や水素分子をプローブとした非接触型原子力顕微鏡
(NC-AFM)と走査型トンネル顕微鏡 (STM)についてです。比較的古い論文でかつセンセーショナルな内容だったので知っている方もいらっしゃると思いますが、いまや分子の立体的な構造を直接観察できるようになっています。上記の論文ではペンタセンを用いて最新鋭のNC-AFMとSTMの分解能を示したのち、構造未知の化合物に対して形を直接観察することで構造決定しています。
発表を聞いている(振りをしている)聴衆の図
現在ではNMR, IR, MASS, 元素分析等で化合物を同定していますが、顕微鏡の観察から「ほら、目的の化合物が出来ているでしょ」なんていう日が来るかもしれませんね。
ちなみに世界最高の分解能を持つ電子顕微鏡は日立中央研究所にあります。そこではさらに分解能を向上させることで、原子一個の立体描写や内部構造の観察まで行おうという研究がなされています。残念ながら先日亡くなられましたが、外村彰博士が中心となって研究されています。研究内容・顕微鏡の原理等が非常にわかりやすく示されていますので、一度サイトを訪れてみてはいかがでしょう。
http://www.first-tonomura-pj.net/net/
追記 いつの間にやらページのデザインが変わりましたね。
追記 いつの間にやらページのデザインが変わりましたね。
ページをかっちょくしたのは藤田の仕業です。悪しからず><
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